akam 甘美な恋人2 2026.4.6
自分の二次創作中の赤安について学習させたAIに、プロットに対して執筆作業において下地のみを任せ、私が更に加筆修正等の細かな編集を行っています。無断転載等はおやめください。
深夜。
照明は落とされ、部屋には外灯の光だけがほんのりと差し込んでいる。
カーテンの隙間から漏れるその淡い明かりが、ベッドの輪郭と、寄り添う二つの影をぼんやりと浮かび上がらせていた。降谷は横向きに寝て、赤井のほうへ身体を寄せている。完全に抱き合うでもなく、離れるでもない、曖昧な距離。腕が触れ、呼吸がかすかに重なる位置。
赤井は仰向けに近い体勢で、目を閉じている。完全に眠っているわけではない。呼吸はゆっくりとしているが、どこか浅い。長時間の移動と、時差のずれが身体に残っているのが分かった。
(もう限界に近いな)
降谷はそう思いながら、じっとその横顔を見ていた。緩んでいるはずなのに、どこか張りつめたものが抜けきっていない。眠りに落ちきる前の、わずかな抵抗のようなもの。
部屋は静かだった。時計の音も、外の車の音も、遠くに溶けている。
その静けさの中で、不意に、降谷が口を開いた。
「……返事を、いつも待ってるんだ」
ほとんど独り言のような声だった。眠りに落ちる直前の、意識の縁に浮かぶ言葉。
赤井の睫毛が、わずかに動く。完全には覚醒しないまま、低く応じる。
「……分かっている」
声は掠れている。眠気に引きずられている響き。
降谷は目を細めた。
「分かってるなら」
責めるような強さはない。ただ、拗ねたような、力の抜けた調子。
しばらく間があった。
赤井は目を閉じたまま、ゆっくりと言葉を探しているようだった。
「……端末を持てないことがある」
ぽつりと落とされる。
「任務中は、通信が制限される。履歴が残るのも都合が悪い」
言葉は簡潔だが、その裏にある事情は重い。
降谷は小さく息を吐いた。
「それは……分かる」
公安である以上、その理屈は理解できる。むしろ当然だ。
だが、それでも。
「でも、それだけじゃないだろ」
言い返すと、赤井の呼吸が揺れる。
沈黙が落ちた。
外灯の光が、カーテン越しにゆらりと揺れる。
やがて、赤井がもう一度口を開いた。
「何を書けばいいか、考えているうちに」
言葉は遅く、途切れがちだった。
「時間が過ぎる」
降谷は一瞬、言葉を失った。
赤井は続ける。
「短く返すのは簡単だ。だが、それでいいとも思えない」
眠気に沈みながら、それでも誤魔化さずに言う。
「適当に返したくない。だが、考える時間も取れない」
微かに息を吐く。
「結果、後回しになる」
そのまま、言葉が途切れた。
降谷はしばらく何も言わなかった。
部屋の空気が、さらに柔らかく沈んでいく。
「……不器用だな」
ようやく、ぽつりと呟く。
責める響きではなかった。むしろ、どこか納得したような、諦めに近い声。
赤井は応じない。すでに半ば眠りに落ちているのか、呼吸がさらに深くなる。
降谷は、そっと身体を寄せた。
腕が触れる。
体温が、確かにそこにある。
「それでも、待つ側は長くて……」
今度は完全に独り言だった。
返事はない。
赤井の呼吸は規則的になり、意識は静かに沈んでいく。
降谷は目を閉じた。
静けさが、ゆっくりと全身を包む。思考も、感情も、すべてが緩んでいく。
隣にいる。
それだけで、ようやく、時間が同じ速度で流れている気がした。
続き