「さて」

 クリフは、ポン、と相手の肩を叩き、しかし指先に強い力を込めて相手が逃げないようにすると、腰を曲げて顔を覗き込みつつ言った。

「お前には、色々と話してもらわなくちゃあな」

 クリフはあえて冷静な様子でそう言ったつもりらしいが、明らかにマリアが苦しめられたという憎悪が声音こもっているため、アルベルは念のためその人物を挟んでクリフの反対側に立ち、暴力沙汰が起こってもすぐに制止できるようにと警戒した。
 アルベルは、ガタガタと震えている女性を見下ろし、口を開いた。

「お前はアーリグリフの人間だな?」

 尋ねると、女性はうつむき、悔しげな呻き声を出した。長い黒髪を団子状にしてまとめ、黒いセーターと濃い茶色のロングスカートを身に着けた、二十代後半と思われる女性だった。暗い配色が多い服装の様子と白い色の肌からして、彼女がアーリグリフの人間だとアルベルは直感的に分かっていた。
 屋根の上を追いかけて、辿り着いたのはカルサアの町の南西にある、通行止めになっている人気のない路地だった。やはり、彼女は、アルベルたちの姿を目撃して逃げ出したらしく、行き止まりに追いつめられると、先陣を切っていたアルベルに捕まった。もはや逃走を諦めたようで、口を閉じたままうつむいている。

「毒を盛ったのも、お前だな」

 アルベルが問うが、女は何も言わずに顔を伏せているだった。苛立ったクリフが女の肩を揺さぶる。

「吐けよ? お前は一体誰を狙ったんだ」
「……」
「シーハーツか? こいつか? それとも他の誰かか?」

 がくがくと強くクリフが揺すり始めたため、女が小さな悲鳴を上げる。クリフはクラウストロ人であり、力の加減を怠ると、エリクール人やヒューマンなど容易くへし折ってしまえるほどの力を持っている。
 アルベルが、手のひらを向けてクリフを制した。クリフは舌打ちし、女性から少し離れ、青ざめたまま佇んでいたソフィアの隣に並んで腕を組み、女性を険しい顔でねめつけた。
 アルベルは、クリフが身を引いてくれたことに安堵しつつ、女性を見下ろし、続けた。

「目的がなんであれ、俺たちはお前の話を聞かねばならん。お前がアーリグリフの人間ならば、俺は尚更だ」
「死ねばよかったんだ……」

 不意に、女性が口を開いた。それは憎悪に満ちた声だった。

「あの女が……」
「ネルか」

 アルベルは、やはりそうかといったふうに彼女の名前を言った。女はカッとなったらしく、顔を上げると、狂気じみた目でアルベルを睨みつけた。

「アルベル様は、なぜあの女と共に行動するのですか。あの女は、この国の憎むべき敵なのよ?」
「……」
「信じられない……誇り高きアーリグリフ三軍の将が、よりによってあんな者と、シーハーツと手を組むなんて! アーリグリフの人間がどれだけシーハーツに苦しめられたか……私が、どれだけつらい思いをしたか!」
「何があったんだ」

 動じずにアルベルが問うが、女の耳にはあまり入っていないようだった。両手の指先を爪を立てるように折り曲げ、震える身体を前屈させている。

「父も、母も、弟も……皆シーハーツの奴らに殺されたわ! 毒を盛られて! 毒によって殺されたのよ! 口を割らなかった、それだけで! 生かしておくのが不安だったとでもいうの? 知らなかったから父さんも母さんも弟も答えられなかっただけなのに……信じられない、なんて陰湿な奴らなの……!」
「お前の家族がシーハーツの者に殺されたんだな?」
「そうよ」

 血走った目でアルベルを見上げ、女が右腕に掴みかかった。思わずクリフとソフィアが間に入ろうとするが、待て、と二人を止める。
 女は、金切り声にも近い叫びを上げ、アルベルの腕を両手で鷲掴みにした。爪を立てて握っているせいで、アルベルは痛みで眉を顰めた。

「なぜ……なぜですか、アルベル様! なぜ、あなた様はあの女と、シーハーツの犬と一緒にいるのです? あなたは、あの女を殺すべきなのです。あの女のせいで家族も、友人も、みんな死んでしまった。アーリグリフを苦しめたのは、あの隠密と、忌まわしき女王です。戦争を仕掛けたのがアーリグリフだからですか? シーハーツはもともと我らの土地です。取り戻すのは当然のことです。二度とこのような悲しみのない平和な国を作り上げなければならない。シーハーツがある限り、我々は幸福にはなれません」
「……何を勘違いしているのか知れないが」

 アルベルは、掴まれた腕はそのままに、冷ややかな瞳で女を見下ろした。

「お前は、やたら排他的な思想を持っているんだな」
「排他……? 何をおっしゃるのです。シーハーツが消えれば、少なからずアーリグリフの憎しみは癒えます。憎しみが消えれば、平穏が訪れる。シーハーツに恨みを持つ者たちにとっては、シーハーツの者たちを一掃することが救いとなるのです、私のように」
「確かに」

 義手の爪を微かに見せてやると、女はひるんだようにアルベルの右腕から手を放した。相当強く捕まれていたらしく、アルベルの白い腕に手形になった鬱血がくっきりと浮かび上がっているのを見て、ソフィアは手を口に当てた。
 アルベルは、紅色の凛とした瞳を女に向け、言った。

「憎悪の対象が一掃され、俺たちの憎しみが完治されれば、この国の者たちは少なからず救われるだろう。
 だが、アーリグリフの国民は、そう考えている者ばかりではない。全ての者がお前のように憎悪を抱いているかと言ったら、そうではない。アーリグリフ領地内で、俺はシーハーツと共に生きることを願う人間に何度も出会った。休戦を喜ぶ者も、我が王とシーハーツの花嫁との結婚を喜ぶ者も、いつかシーハーツに不幸が訪れた時に共に戦うことを願う者もいた。二国間の協力を善しとする者も、アーリグリフには本来ならば"初めから"いた。
 ならば、シーハーツを今攻撃したところでアーリグリフにはそれを喜ぶ者しかいないと言えるか? シーハーツとの協力を望んでいる者たち、今の平和を喜ぶ者たちは、その侵略に対し、また新たな憎悪を抱く。憎悪は、らせんのように続く。どこかで食い止めない限り、憎しみによって、悲しみによって、再び悪夢は起きるだろう」
「ですが、それは」

 納得いかない、といったように女は声を荒げる。

「妥協に他ならないわ!」
「そうさ、妥協だ。俺は、現時点でシーハーツに恨みを持ち、今もなおシーハーツを恨んでいるアーリグリフの者たちに我慢しろと言っている。お前にさえも」
「だからそれが」
「シーハーツも同じだ」

 よく聞け、と、アルベルは凄みをつけて言い、女の首もとを右腕で掴んだ。首を絞められると思ったらしい女は少し暴れたが、アルベルの血の色をした瞳が自分を凝視していることに気付くと、まるで凍ったように動かなくなった。だらりと両腕が横に垂れる。
 アルベルは噛みつくように続けた。

「いいか、よく聞け。お前一人ではどうにもならないんだ。お前一人だけの力では、国など動かないんだ。もし上層の決定に不満があるのなら、上層に取り入るがいい、あるいは同志を集めて国に刃向かえ。我らアーリグリフ軍も、我が賢明なる王も、シーハーツでさえも受けて立つだろう。お前に、国に刃向かうだけの、それ相応の理由と力があるというのなら。
 だが、お前のしたことは、陰湿で子どもじみた自己中な企てに過ぎん。俺たちを狙えば、何かが動くとでも思ったのか? あの女が死ねば、俺が死ねば、俺たちの仲間が死ねば、お前にとって歴史がよい方向へと動くとでも思ったのか? 馬鹿を言え。仮にあの女が運良く死んだとしてみろ、シーハーツはお前の企てによりアーリグリフを疑い、アーリグリフはお前の企てによりまた戦争に巻き込まれる。血は再び流れるだろう。お前のしたことが、結果的にお前の国の多くの民を殺すことになるんだ。
 お前は、アーリグリフが犯した過ちを見なかったのか? 戦争によってどれだけの悲劇が生まれたか、お前が悲しんだその事実を生み出したものが他ならぬ戦争だったということを、アーリグリフの国民として、その目で見なかったのか!」

 女の赤く充血し始めた目から、涙が流れる。一部は苦しげに歪められた唇の中に吸いこまれ、一部は口でせき止めきれずに下へとこぼれ落ちる。その涙は、アルベルの右手を濡らした。

「……だ、が、それでは、私の……」
「お前の恨みが晴らされない? そうだろう、それが戦争だ。戦争後、憎しみを堪え忍ぶこと、どうにかして腹の裡で折り合いをつけていくこと、悲しみを憎悪へと変えぬこと、戦争というものの意味には、そこまでが含まれている。だが、戦争中は利己が最優先されるために、誰もそれを視野に入れようとしない。それこそが人間の愚かさだ。俺たちは己の愚鈍に気付かなければならない。
 これ以上の悲劇を生み出さないためには、過去を割り切り、憎悪を諦めて歩み寄っていくしか他に方法がないのだと、なぜお前は気付かないんだ」
「――あんたにそれを言う資格があるのかい?」

 急に、声がした。聞き覚えのある女の、低い、背筋がゾッとするほど冷たい声だった。
 アルベルが背後に振り返り、焦点を合わせると、そこには腕を組んで佇むネルがいた。クリフとソフィアも彼女の気配に気が付かなかったようで、ネル!?と慌てたように声を上げている。
 ネルという名前を聞いて、アルベルの手の中で女の首がうごめいたが、暴れさせないようにと力を込めると、女はバタバタともがいてアルベルの右手に両手の爪をかけた。強い力がアルベルの皮膚を削り取っていく。しかし、アルベルには、その痛みを感じている余裕はなかった。視線の先にいるネルが、あまりにも冷酷な目をしていたからだ。紫色の美しい、だが死んだような虚ろな目を。

「アーリグリフが始めた戦争だということに偽りはないだろう?」

 彼女は淡々と言いながら、ゆっくりと歩を進めた。反射的にクリフはネルの前に立ちはだかろうとしたらしいが、ちらりとアルベルの方を一瞥すると、舌打ちして後ろに下がった。ソフィアもそれに倣ってクリフの陰に隠れる。
 アルベルは、気を取り直してネルを睨み付けた。

「……遅かったな」
「もちろん、シーハーツにも非はある。あんたたちが引き起こした戦争に刃向かった時点で、罪の重さは同じだ。
 けれど、アルベル。あんたたちの国に、悲しみと折り合いをつけるなどという言葉は口にしてもらいたくない」

 ネルはアルベルの前まで来て立ち止まると、短剣を一つ引き抜いた。こちらを見上げてくる、その暗く輝きを失った瞳を見て、アルベルは焦りを覚えた。
 まずいなと思った瞬間、ネルがアルベルの前に回ろうと身体を動かした。予想していたアルベルは、左の義手でネルの刃をすんでの所で止める。

「クリフ!」

 女二人を両手で止めるのは、いくらアルベルでも難しい。しかもネルの刃を受けている片方は義手で、思うように力が入らない。アルベルの声が上がる前から動いていたクリフは、ネルの身体を後ろから抱き、女に斬りかかろうとしている彼女を引きはがした。

「離せ!」
「ネル、冷静になれよ!」

 クリフが一喝するが、ネルはクリフの腕を振り払おうと大暴れをするだけだ。

「離せ、離せよっ!」
「ネルさん、やめて!」

 次いで、ソフィアが呪文を唱える。それは眠りを催させる術だったが、咄嗟にネルの口から放たれた隠密の術で簡単に跳ね返されてしまった。
 ネルはクリフの懐を肘で何度も殴りながら、真っ青になって声を荒げた。

「離せっ、離せ、離せ離せっ! その女を私に渡せ! どうして私だけを狙わず仲間を巻き込んだっ」
「ネル、いい加減にしろ! お前、言っていることとやっていることが真逆だぜ」
「憎むなら、私を殺せ! お前の憎悪は私だけが受ける! 他の五人は関係がないんだよっ」
「私の家族を返せ!!」

 アルベルの手を両手で震えながら剥がそうとしている女が、すさまじい声でそう叫んだ。その瞬間、クリフの懐で暴れていたネルの身体がびくりと反応した。
 ネルが油断した瞬間、クリフが、ネルの手のダガーを叩き落とす。ダガーは剥き出しの地面の上に落ちて鈍い音を立てたが、ネルの指は柄を持った形のままで、武器が奪われていることにさえ気付いていないようだった。
 ネルは呆然と、アルベルが首を持っている女の姿を見つめた。女は、憎悪というよりは強い悲嘆を感じているような顔で、ボロボロと涙を流して泣きじゃくった。

「私の家族を返して……返して、返して! 一度に三人も奪われた! 私がどれだけあんたたちに苦しまされたか、分かるっていうの? あの日から、私はずっとシーハーツを憎んでいる。休戦して、町の中が少し平和になっても、戦争中はあれだけ殺気立っていたみんなが落ち着き始めても、私はどうしても無理だった。納得なんてできるはずがなかった! 戦争だから仕方がないって、あんたたちは思えっていうの? あんたたちみたいなお偉い方が勝手に判断して決めたことで、私たちがそれを受け入れられると思った? 家族を失った傷が癒えるとでも思った? どうせなら今でも戦争をしていて欲しかったわよ! だってそうしたら私がしたことも、毒を作って盛ったことも罪にはならなかったでしょう!」

 女の言葉を聞いたネルは、何かに怯えるような表情になった。力の抜けた腕がゆるゆると下ろされていく。
 女は、もはやネルやアルベルに飛びかかる気力を無くしたらしく、アルベルが力を緩めたと同時に、その場に崩れ落ちてうずくまった。

「ああ、母さん、父さん……! どうして私も一緒に死ねなかったの? 私は毎日死にたくてたまらない……けれど自殺すればそれもまた罪になるっていうのよ。せっかくお前は生き残ったのにって! 戦争で死ねればよかったのに……!」

 女の細い指先が、ガリガリと地の表面を削っていく。

「うう、殺して……私を殺して……もう私は悲しみたくない、恨みたくない。疲れた……」

 クリフの腕の中で呆然と女を見つめているネルにアルベルは無表情で振り返り、低い声で言った。

「殺せよ」

 ネルが震える。目線がゆっくりとアルベルに移ったと同時、彼女の目から一筋の涙が流れた。
 アルベルはネルををきつく睨み、続けた。

「殺せよ。罰したいんだろう、お前は、この女を」
「……」
「それがお前の願いなんだろう。マリアを苦しめた罰をこの女に与えたいんだろう。気が済まないなら殺せばいい。今なら殺せるぜ」
「……」
「黙るなよ。お前が殺せないなら俺が殺してもいい。この女は死を望んでいる」

 淡々と言い、アルベルは腰の鞘からカタナを抜く。ぎらりと刃が光った瞬間、ネルは意識を取り戻したように叫んだ。

「やめろ!」
「なぜ止める?」

 うずくまっている女の背中の上に刃を垂直に下ろし、上から突き刺す直前の姿勢になって、アルベルは冷たく返す。

「俺が殺せばお前の罪にはならない。この女さえ消えれば、仲間を傷つけられたというお前の恨みは晴らされるんだろう」
「やめろっ」
「俺がシーハーツの人間を殺すのは、お前にとって大問題なんだよな? だが俺が同胞を殺すことは、お前には何ら関係のないことだ。俺が俺の国の者をどう扱おうが勝手」
「アルベル!!」

 クリフの腕の中からネルは飛び出そうとするが、やはりまだ女に斬りかかる危険性のある彼女を野放しにすることはできず、クリフが力を込めてそれを遮る。ダガーを失ったネルが、今度は別の暗殺兵器を出す可能性があるので、両腕も同時に押さえ込んでしまう。
 身動きを取れなくなったネルは身体をこわばらせ、両目から涙を流して叫んだ。

「アルベル、よせ! カタナをしまえっ」
「なぜだ? アーリグリフ人の憎い奴が殺されるんだ、お前には喜ばしいことだろう」
「やめろっ」

 かぶりを振り、ネルはくしゃりと顔を歪めてうなだれた。

「殺すな……」
「言っていることの意味が分からん」

 やれやれとアルベルはカタナを仕舞い、地面に伏せって泣きじゃくっている女の前にかがみ込むと、首の後ろに手刀を当てて女の意識を失わせた。女がぐったりと地面に倒れるのを確認してからネルに向き直り、いつにない大声で言った。

「だから甘いんだよ、お前は!」
「私は……私はもう、誰にも死んで欲しくない」

 空虚な口調で、ネルは呟く。

「本当は、誰にも死んで欲しくなどない……そして誰かが誰かを殺すのも見ていられない」
「そして自分だけはどうにでもなれと思っているんだろう、自己犠牲という偽善の精神で」

 軽蔑と共にアルベルは吐き捨てた。認めたくはないが真実でしかない言葉を突きつけられたネルは奥歯を噛み締め、両手を強く握りしめた。そんな姿を見ながら、アルベルはただ呆れていた。
 本当に彼女は甘い。人を憎むには優しすぎる。武器を持つ資格すらない。

「女を見ただろう、言葉を聞いただろう。これが俺たちの生み出した真実だ。民の叫びだ。俺たちは民に妥協しろと言い続けなければならない。それが戦争という罪を犯した上に立つ者たちの永遠の業だ。その立場にある者が取り乱してどうする? お前が人を憎み殺すのはお前の勝手だ。だがその影響がどこまで及ぶか、お前は考えたことがあるのか」
「……」
「自分を憎み、全てを自分のせいにし続け、そして自らの命を絶てば、どれだけ楽なことだかな」

 ネルに近づき、冷たい血の色の瞳で近くから見下ろす。

「俺には、お前が死にたい死にたいと願い続けていることが我慢ならない。お前は今回、この女を殺すという罪を犯して、結局は裁かれたかったのだろう。独りになりたかった、憎しみから解放されたかった、そんな考えが見て取れる。
 お前の考えに反対はしない。お前が生きようが死のうが俺には関係がないことだ。ネル・ゼルファーがどうなろうが俺にはどうでもいい。
 だがな」

 ネルの顎を左手で掴み、アルベルは顔を歪める。ネルはアルベルの形相に言葉を失い、アルベルを見つめ返した。

「同じ上に立つ者として、俺は、お前を軽蔑し続ける。己の命を自分だけのものとしてしか考えられないお前が、民のために生きようともしないお前が、俺には許せん。俺も自分の命は自分のものでしかないと考えている人間だが、お前との決定的な違いがある。それは」

 ぐっと指先に力を込めると、ネルの顎が赤く凹んだ。

「俺は生きようとし、お前は死のうとしていることだ」

 その台詞に、ネルの顔面からは完全に血の気が失われた。