ぼんやりと白い朝靄が漂う時刻。

「今何時だ?」
「……そろそろ日が昇ります」
「そうか。
 お前、まったく寝てないだろ」
「ええ」
「大丈夫か?」
「はい。今日も午前から士官学校の授業ですが、おそらくどうにかなるでしょう」
「そうか。応援しに行ってもいいか?」
「駄目です」
「なんで」
「…………」

 恥ずかしくて授業どころではないからです、と赤くなって真面目に呟くロランに、クリスは声を上げて笑った。