akam Lineおまけ 2026.5.26
自分の二次創作中の赤安について学習させたAIに、プロットに対して執筆作業において下地のみを任せ、私が更に加筆修正等の細かな編集を行っています。無断転載等はおやめください。
赤井の手が髪を梳くたび、降谷の中で張り詰めていた糸が一本ずつ切れていく。怒られた直後だというのに、その手のひらは穏やかで一定だった。
自分が過信していたことも、限界を見誤っていたことも、もう否定する気力はなかった。ただ、赤井が本気で怒った理由が、自分の判断そのものではなく赤井を置いていく前提だったことが、まだ心に重く残っている。
自分はまだ、よく分かっていないのだ。
「もう寝ろ」と言われ、反射的に「隣にいてほしい」と返した自分の声は、思ったより弱かった。
赤井は、しばらく何かを考えるように降谷を見ていた。
ふと、その視線が変わる。
「ところで」
赤井の一声に、降谷は目を上げる。赤井は、なぜか楽しそうに微笑していた。
「おしおきが必要じゃないか?」
数秒、意味が入ってこない。
「……は?」
間の抜けた声が出る。赤井は肩をすくめた。
「君は今日、俺を少し怒らせた」
「それは……」
「何かしら対価は払ってもらいたい」
理屈めいているくせに、目が楽しんでいる。
降谷が状況を理解するより早く、視界が持ち上がった。
「ちょ、赤井」
あっさり担がれる。
疲労で踏ん張りが利かない。両腕で赤井の肩を掴むが、まるで効果がない。自分より一回り大きい身体が、当然のように自分を運んでいく。
「おっ、降ろしてください」
「断る」
即答される。
寝室のドアが開き、次の瞬間にはシーツの上だった。柔らかい衝撃で身体が沈む。起き上がろうとするが、すぐ赤井の影が覆いかぶさってきた。
「ちょ、待て」
「暴れるな」
「あっ、暴れてない」
言いながら、足が勝手にばたついている。
赤井は片手であっさりと両手首を押さえ、シーツへ縫い止める。力は強いが乱暴ではない。ただ、逃がさないという意志だけが明確だった。
降谷はそこで急に現実的なことを思い出す。
「あの、シャワー」
「ん?」
「浴びてないから」
潜入帰りだ。汗もかいているし、煙や埃もついている。怒られて、甘えて、ここまで流されてきたが、急にその事実が頭をよぎる。
「準備もしてないし……」
言いながら、自分でも何を言っているのか分からなくなる。
赤井はふっと笑った。
「準備がなくても、できることはあるさ。それに君は休まないといけない。ほどほどにしよう」
その提案は、あまりにもあっさりしていた。
まるで当然のような響き。
降谷の胸が跳ねる。さっきまで本気で怒っていた男と同じ人間とは思えない温度差だ。
赤井は片膝をベッドへ乗せ、体重をかける。シーツが軋む。来る前に吸っていたのだろう煙草の匂いが近づく。
「君は真面目だな。そこが可愛いんだが」
低く優しい声が落ちる。降谷は言葉を失い、ぱくぱくと口を開くだけ。
「今日は大人しく罰を受けようか」
何をされるんだろう。降谷は反射的に睨み返すが、内心の動揺が隠しきれない。怒られた直後の、ほんの少しの緩み。そこを正確に掴まれている。
赤井は楽しそうだ。その余裕ある態度が悔しい。
しかし、押さえ込まれたまま逃げられない自分に、どこか安堵している感覚もあった。